自衛権の諸問題を考えるときにやれ中国だやれロシアだ言って無駄に刺激したり、イデオロギーや先入観が邪魔をして議論が進みません。
以前見た動画で石破茂さんの「もし、UFOが攻めてきたら」とか「ゴジラは災害出動」の話が面白いですね。
そんなわけで(どんなわけ?)、仮想の大陸「ムー大陸」と「ムー国」が存在すると仮定して集団的自衛権の行使を考えてみましょう。
前提
- とゆうか、ムー大陸2015年に浮上。
- ムー国は武力で攻めてくる。外交努力は通用しない。
- ムー国は占領政策として文化弾圧・思想強制などを行うことが想定されている。
- 「日本は集団的自衛権を国際法上保持しているが、国内法上行使できない。」を厳正に適用する
平和国家ならそもそも自衛を考える必要がないですね。
前提3については、賛否両論ありますが、自衛が必要かという議論を省くためですね。
そして前提4で集団的自衛権をしっかりと考えてみたいです。
前提から考えられる国際情勢と法律
日本列島 台湾 フィリピン 千島などは地政学上ユーラシア大陸防衛の先端に位置している。よって、アジア圏では緩やかな軍事協力をすることになる。
しかしながら、急なムー大陸浮上により法体制が整備されていない。
残念ながら・・・
残念ながら小生は法律の専門家でもなければ防衛の専門家でもないので誤ったこともあるかもしれない。その場合は指摘していただきたい、
基地はどこに?
ムー大陸が浮上しました。
小笠原諸島など、東京都敷地の諸島に最前線自衛隊基地を新しく作るんじゃないかな。
さて、前提から考えられる国際情勢から、東アジア圏の諸外国は日本に軍隊を駐留させたいというでしょう。日本も駐留を求められたら断らないでしょう。
なぜかというと、東アジア諸国は彼らの国土を踏ませる前にムー国を撃退したいと思うはずですし、日本は状況的に少しでも自衛力?を上げたいと思うからです。
さらに、アジア圏の他国の軍隊が駐留する施設が、、、作れないんだなぁ。
諸説ありますが、外国に対する一時的とはいえ基地の土地貸与も集団的自衛権の行使です。
気が付いたでしょう。在日米軍があること自体が集団的自衛権の行使なんです。ベトナム戦争なんてもってのものです。
ちょっと打ち合わせしてみよう
アジア諸国で外交力を用いて対ムー国に対して対応を考えるとしましょう。これって、外交力という戦力の行使じゃないですか?
他国と合同して国際紛争を解決するって他国に対する防衛を行っているのでは?
とりあえずそこは置いておいて合同訓練と化することになるでしょう。
合同訓練って抑止力。抑止力って戦力ジャンどう考えても。
あれ?合同訓練ってよくやってるよね?
第5の戦場
インターネットは第5の戦場と呼ばれていますね。
ムー国から日本に対してサイバー攻撃がされました。どうやら第3国を通じてハッキングが行われているようです。これに対して何か対応できますか?
できません
なぜなら、第3国を通じてハッキングをしているということは同時に第3国に対してサイバー攻撃しているからです。
第3国に対しての攻撃に対して戦力を行使するのはどう考えても集団的自衛権の行使ですね。
実はこれもすでに日本で行使されています。警察力という名ですでに行使されています。
国際的な警察力と軍事力の違いって?そんなにないんじゃないですかね。
上空をミサイルが通過
ムー国から韓国に向けてミサイルが発射されたとしました。その時にそのミサイルを撃ち落とせますか?
できません(暗黒微笑)
これは小泉政権の時にアメリカにCrazyと言わせた内容ですね。
だってこれ、どう考えても集団的自衛権の行使ですもの。
これってよいの?
こう考えると集団的自衛権って?
集団的自衛権ってもう行使してるじゃん。というか、行使できないとかおかしくない?
よく、侵略戦争に協力することになることを理由に集団的自衛権に対して反対を訴えています。
対処方法は簡単で、同盟国の侵略戦争に対しては集団的自衛権を発動しないと書けばよいのですよ。
今回で言いたかった問題点と議論の先に
日本の法体系は憲法前文の
平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してにより、周辺国が軍事行動を起こすことを前提としていません。
この問題は朝鮮戦争・ベトナム戦争・安全保障条約などなどの時に議論されてきていたはずですが、結果として21世紀になるまで放置されてきました。
そして、気が付いたかもしれませんが、今問題になっている集団的自衛権などの問題は、じつはすでに行われてきたことということに気が付かなければなりません。
戦力の定義を考えたことがありますか?普通に考えると経済制裁ってどう考えても戦力ですよね?北朝鮮との間の国際紛争に対して経済制裁を行使するのは集団的自衛権の行使ですよね。
今後の議論はそういった視点からも見る必要がありそうですね。
皆さんはどう思いますか?